ABOUT CHINO茅野市について

茅野市がある八ヶ岳の麓では、古代から現代まで、多くの物語が紡がれてきました。
始まりは遥か昔、まだ人類が文字をもたない時代から、人々はこの地で生活をしていました。
国宝に指定された2体の土偶をはじめとする縄文時代の遺物は、この地が太古から人が集うところであったことを教えてくれます。

日本で最古の歴史書として知られる「古事記」にも、茅野市が含まれる「諏訪」地域が登場します。
古事記のなかでは、出雲を舞台に国譲りに敗れた建御名方神 (たけみなかたのかみ)が諏訪までやってきて鎮座されたとあり、諏訪大社に祀られる主祭神となって、後に武田信玄や徳川家康など多くの武将に武神として崇拝されました。
特に甲斐国(現在の山梨県)を支配した武田信玄公は茅野市と縁が深く、信玄公が越後国(現在の新潟県)方面に進軍するために利用したと言われる「信玄の棒道」と呼ばれる道の跡や、戦いで怪我をした兵士の傷を癒すために利用した「信玄の隠し湯」と呼ばれる温泉が市内に多く存在します。
戦乱の世が終わり隠し湯は徐々に開かれ、傷を治す効用で知られた温泉をもつ茅野は、明治時代以降には湯治の目的地として賑わいました。

市内にある泉質の異なる多くの源泉は、今も旅人や地元の人たちの心と身体を癒しています。
さらに、夏でも涼しく爽やかな風が吹く高原として好まれ、自動車などの交通手段が発達した高度経済成長期以降は全国に知られる人気リゾートとなりました。現在、夏は登山や避暑、冬はウィンタースポーツ、そして一年を通じて温泉巡りを楽しめる旅の目的地として、訪れる方々がそれぞれの旅物語を楽しんでいます。

茅野市の位置

MAP

茅野市は、長野県の中部やや東よりに位置する諏訪盆地の中央にあり、東は八ヶ岳連峰を境として南佐久郡、佐久市に接し、北は大河原峠、蓼科山、大門峠等により北佐久郡、小県郡に接し、西は諏訪市に、南は富士見町、原村に、西南部は杖突峠等によって伊那市に接しています。

茅野市の中心市街地はJR中央線および中央自動車道で東京都心部と直結しており、関東地方からのアクセスも良好です。

隣接している自治体

INFORMATION
長野県 諏訪市、佐久市、伊那市、南佐久郡小海町、南牧村、佐久穂町、
北佐久郡立科町、小県郡長和町、諏訪郡富士見町、原村
山梨県 北杜市

旅のテーマ

縄文世界

縄文世界

今からおよそ5000年前。茅野市をはじめとする八ヶ岳西麓は、日本でも指折りの「縄文王国」でした。
市内から見つかっている縄文時代の遺跡はなんと237ヶ所。
そのほとんどが縄文時代中期(約5000~4000年前)のものです。
国宝に指定されている「縄文のビーナス」と「仮面の女神」の愛称をもつふたつの土偶は、2kg以上もある大きさ、他に類を見ない造形美、そして支えなしで自立する技術力など、どこをとっても日本最高レベルのもので、その完成度の高さはこの地に当時極めて高度な文化が栄えていたことを物語っています。

八ヶ岳西麓で高度な縄文文化が育まれた主な理由は、「1.食料となる動植物(栗、クルミ、ドングリなどの木の実と、鹿やイノシシなどの獣) 2.水(湧き水や小川) 3.黒曜石(石器の材料となる。八ヶ岳や霧ヶ峰に本州最大の原産地)」が豊富だったことです。まさしく山に囲まれたこの地ならではの山の恵みこそが、縄文時代の繁栄の鍵だったのです。

諏訪大社

諏訪大社

諏訪大社は上社本宮(諏訪市)、上社前宮(茅野市)、下社春宮、下社秋宮(下諏訪町)の4つの社からなり、日本で最も古い神社のひとつとされています。主な祭神は古事記にも登場する「建御名方神(たけみなかたのかみ)」と、その妃神「八坂刀売神(やさかとめのかみ)」。茅野市にはさらに、建御名方神がこの地に来る以前の神話が伝わっています。それによれば、元々土地の神としてこの地を支配していた「洩矢神(もりやのかみ)」が、外からやってきた建御名方神と戦って敗れ、その配下になった、といいます。洩矢神はその後、明治時代まで諏訪大社における重要な役職「神長官」を世襲した守矢家の先祖とされています。このように諏訪大社の信仰には、他の神社とは異なる独自の要素が残されているのです。
全国的にも有名な七年に一度の勇壮なお祭り「御柱祭(おんばしらさい)」も、他では見られない独特の神事です。氏子たちははるか山の奥から切り出した巨大なもみの木を、人の力で引き摺りながら諏訪大社の境内まで運び、やはり人力で建てて神社を囲む4本の御柱(おんばしら)にします。御柱祭に捧げる「木遣り唄」では「奥山の大木、里に下りて神となる」とうたわれ、祭りの途中には、急峻な坂の上から柱を一気に落とす「木落し」や、川を渡る「川越し」などの見せ場もあり、地域が興奮に包まれます。

温泉

温泉

茅野市の温泉の歴史は古く、諏訪大社の神官の霊夢により発見されたとされる温泉、武田信玄が隠し湯として重宝した温泉など、人々に語り継がれる由緒ある温泉が多く存在しています。
明治時代より湯治場として栄えた地で、標高1000mを越える蓼科高原に湧出する複数の源泉をもつ蓼科温泉郷をはじめ、各地に温泉が湧き出しているほか、八ヶ岳の登山道付近にも秘湯が点在しており、さまざまな効能と泉質の温泉を楽しむことができます。
四季折々の美しい自然との一体感が味わえる露天風呂も魅力です。

八ヶ岳

八ヶ岳

太古の火山活動によって誕生した八ヶ岳は長野県と山梨県にまたがり、南北約25km、東西約15kmに連なります。火山列は富士山に次ぐ広大な裾野をもち、西麓の北半分は茅野市に属しています。最高峰の赤岳をはじめ、諏訪富士とも呼ばれる美しい姿の蓼科山、独特の自然現象「縞枯現象」で知られる縞枯山、赤岳とともに登山者に人気の天狗岳、高山植物の宝庫で花の山として知られる横岳、古くより山岳信仰の地であった権現岳、その名のとおり編み笠を伏せたような形をした編笠山など、個性豊かな山々で構成されています。茅野市街地からは、蓼科山登山口、竜源橋、北八ヶ岳ロープウェイ、渋の湯、唐沢鉱泉、桜平、美濃戸口等の登山口へのアクセスが良好です。赤岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳の登山口となる美濃戸口までは茅野駅からのバスの他、関西・関東方面からの高速バスも運行していて、多くの登山ファンが全国から集います。

ゴルフ

ゴルフ

真夏でも涼しい高原ゴルフ。
茅野市の涼しくてじめじめしない夏の気候は快適なプレーに最適。雨も少ないので、青空の下で存分に楽しむことができます。
山麓特有の地形を生かしたコースと美しい山々の景観を望めるゴルフ場は、この地域ならでは。
様々な表情を見せる八ヶ岳連峰に向かって解放感あふれるダイナミックなプレーを楽しめます。
複合リゾートとして温泉やレストランを備えている施設もありますので、快適な空間で充実した一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
手入れの行き届いた白樺の木々やつつじの花など、リゾートならではの四季折々の植物も魅力です。

スキー

スキー

冬の茅野市での楽しみのひとつスノースポーツ。
雪が少ない地域のため各スキー場が人工降雪機を備えており、常に最良のコンディションを提供しています。
晴天率が高く空気が澄んでいるため、遥か遠くの山々を見渡しながら、抜けるような青空の下スキーやスノーボードを楽しめます。
様々な特徴をもつスキー場が集まっているため、初心者向けのゆるやかなコースから上級者向けの急斜面のコースまで、それぞれのレベルに合わせたコースを見つけることができます。
キッズスペースや初心者コースが充実しているスキー場も多く家族連れでも安心です。

ちの旅

ちの旅

山に囲まれ、季節の移り変わりを感じながら暮らす茅野の人々。
その日々の暮らしこそが、訪れる方々にとって価値ある体験となる。
茅野に暮らす人たちとふれ合い、その暮らしを身近に感じられる旅。
それが、わたしたちが新しく提案する旅のかたち「ちの旅」です。
八ヶ岳の麓に広がるこの地には、「凍みる」冬をはじめとする強烈な四季と多くの恵みをもたらす豊かな自然があります。そして、1万年前から自然と寄り添いながら生き抜いてきた人々の営みがあります。

茅野に訪れ、茅野に暮らす人にふれ合うことでこうした「豊かな自然」や「人の営み」を五感で味わうことができる。
それこそが「ここでしかできない体験」であり、茅野を訪れる意味になるとわたしたちは考えます。
たとえば、川から引いた冷涼な水に足を浸しながら、美味しい高原野菜を収穫する。たとえば、厳しい冬を乗り越えるための昔の人の知恵を学びながら、伝統の郷土料理を一緒につくる。たとえば、この地の人々とともに発展してきたものづくりの技術を目の当たりにして、自分だけの包丁を打つ。
そんな「ここでしかできない体験」がギュッと詰まった「ちの旅」を、春夏秋冬それぞれにご用意しています。

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